2018年04月07日

EMG SAI BLU レビュー編(本番w)

どうもっ!Mr. “ S ”ですっ

さて、昨日の続き、というよりは本編に参りましょうw

EMG SAI BLUのレビューです( ̄▽ ̄)
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)

このEMG SAI BLU、前回お話ししたとうり、EMGがSALIENT ARMS INTERNATIONALの正規ライセンスの下Airsoft化したものです。

では実銃のSAI BLUってどんなんよ?
というと
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
BLU(ブルー)は、G17サイズのカスタムモデルで、製品名に色モチーフの名がついたSAIのハイエンドシリーズの一つ。
SAIのカスタムグロックの中でも「 コンプリートモデル 」とも言える存在です。
従来の、ユーザーからベースガンを預かりカスタムする、というのではなく最初からSAIのファクトリーで組み上げ、カスタムされています。
特徴的なゴールドのバックストラップとマグキャッチは真鍮からの削り出し。
ロアフレームには、LoneWolf社のTimberWolfフレームを使用しており、握り心地もバツグンで1911に近いグリップアングルからグロックの泣き所の一つを潰せるフレームとして人気の高い製品です。
また、他のSAIカスタムと同様、アルミ製のSAIストレートトリガー、SAI F/Rサイト、ステンレス製フレームピン、ISMI社ステンレスリコイルガイドロッドなどなど数多くのカスタムパーツがふんだんに奢られています。

とまあ、SAIグロックの決定版!ともいうべきフラッグシップモデルな訳ですね。

さて、このSAI BLU。
いくつかのバリエーションがあります。

サイレンサー対応のネジが切ってあるスレッドバレルモデル。
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
ノーマルより少し長いブルバレルモデル。
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
ほぼノーマルと同寸のノーマルレングスバレルモデル。
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こんな感じに、現行の製品版は基本的にはバレルの違いのみですね。
ただ、これまでにはいくつかの世代があります。

最初期のモデル、試作段階のBLUです。
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
バレルは一昔前の「通常フルート」にレーザーマーキングなストックレングス、マグガイドも無く、フレーム右側には「 SALIENT 」の堀りが
更にマグキャッチはまだポリマー製で、バックストラップも現行のボールタイプでは無く通常のチェッカリングになってますこっちのが滑りにくそうだけど

ここから少し進化したのがこの2世代目
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
バレルはちょい長のブルバレルに、フルート形状も通常フルートから現在のBOXフルートに変わりました。しかしまだ刻印はレーザーのままですね。
マグキャッチも形状は微妙に異なるものの真鍮製に変わり、マグガイドも社外製ではありますが実装されました。
だいぶん現行に近づいてきましたね。

そして、ほぼ完成形になったのが3世代目
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バレルは現行の「 SAI MATCH GRADE GLOCK BARREL 」に。
BOXフルートで、刻印も深堀の現行バレルですね。
バックストラップ、マグキャッチも現行同様の形状に変更、合わせてSAIオリジナルデザインのマグガイドも製作、実装されてます。
しかし、まだフレーム右側の「 SALIENT 」の堀りもあり、トリガーガードのカット形状やステップリングの範囲も現行品とは異なります。

蛇足ですが、BLUの兄弟モデルでG19サイズの「 BLU-Compact 」なんてのもあったりします。(写真右側)
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)

さてさて、長くなりましたが、これらの経緯を経て現行の完成した製品版が出来上がったわけですね。

で、本題のEMG SAI BLUですが、これらから解るとうり、現行の製品版をモデルアップしてます。

早速大まかなシルエットを見ていきましょう。
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
パッと見、よく再現できています。
特徴的なバックストラップやマグキャッチ、スレッドバレルやスライド、フレームなどなど。

しかし
わたくし、ことSAIに関しては非常に辛口ですから(聞いてない)

ではネチネチと見ていきましょうw

まずはスライドから。
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
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セレーションの本数は合ってますね。
刻印も、まあ一応は。。。
各部のコーナーカットも一応はしてあります。
また、製造がWE系なだけあって、エキストラクターが標準で別体なのは良いですね(^_^)
更に、スライドバックプレートにはSAIのロゴ入りんなことするぐらいなら実銃どうりポリマーにしとけ
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
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それと、リコイルスプリングガイドロッドはISMIタイプになってます数少ない評価ポイント

が、しかし

まずセレーションの角度、位置がビミョーに異なります。
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また、コーナーカットも角度が異なったり、そもそも忘れられている部分も。。。
更に、スライドバックプレート。。。
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金属製なため実銃どうりのステップリングができません。。。
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また、トップホールの形状も微妙に違う。。。

で、決定打なのはスライドの色味とシャープさ
色味はいつものWE系独特の、グレーがかった青。
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実銃では画像のように美麗なDLCコートで現代的なガンブルーなのに対し、コレですよ(これもコスト的に仕方ないのか。。。)
更に、CNC削り出しな実銃と違い金型製造なので各部のシャープさが今一歩足りません。。。

というわけで、雰囲気こそBLUなものの、私は改修決定ですね。

お次はフレーム
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ハンドメイドでないと厳しいステップリングを、粗めのシボ加工という形でアレンジしてますね。
これはこれで滑り止め効果もしっかりあり、ビジュアル的にも何もないよりはマシでしょう。
シボ加工の範囲も実銃のステップリング範囲に準拠してるし、吊るしの量産品としては及第点かな
更に、金型ではありますが各部のリダクションも”一応”は再現
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
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フィンガーチャンネルもキャンセルされ、トリガーガードのハイグリップカット、サポートハンドレストカットも再現。
マグキャッチ部のコメットカットも再現はされてます。
フレームピンも3本と一応再現。LoneWolfのスライドストップも一応は再現。
それと、何気にフレーム左側の刻印はバッチリ再現!
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ここだけはよくやった!よくやったぞEMG!
シリアルナンバータグも
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こんな感じでSAIをイメージしたナンバーが入ってましたw

が、しかし

BLUにステップリングされていないなんてのはもうありえない。。。
また、実銃ではステンレス製でシルバーに輝くフレームピンも黒。。。
せっかくやるんなら無処理のシルバーのままだったらよかったじゃない。。。
そして、LoneWolfタイプのスライドストップも形状がおかしい。。。
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更に、金型製造上仕方ないとはいえ、実銃ではハンドメイドで削り落としている部位にパーティングライン。。。
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もっと言えば、トイガンサイズなんで仕方ないっちゃないんですが、各部の削り方やシルエットが若干異なります。

そんなわけで、ここら辺諸々改修要項に追加ですね。

お次は、バックストラップ、マグキャッチ、マグガイド。
あとついでにマグベース
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バックストラップ、マグキャッチは真鍮製!かと思いきや。。。
フツーに亜鉛合金。。。
まあちゃんと金色やし、多少はね。。。
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ただ、バックストラップは実銃と同じ縦13列横7列の堀を再現。
これは上出来(^_^)

マグガイドは割としっかりした感じ。
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固定法は、実銃と同じくグリップエンドの凸にはめ込んだ後、バックストラップ後端にネジ止め。
ここら辺は一応リアルなのな

マグベースは実銃と違いプラ製ではあるが、形状はまあAirsoft用としては及第点。
刻印もVTAC関連が厳しかったのか実物と違い両方SAIロゴw
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)
まあいいんでない。

が、しかし

バックストラップは謎の縦線が走りまくってる^^;
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何?これ何?
滑り止めのつもりだろうけど、そもそもこの形状にさほど滑り止め効果なんてないのよ。
実銃じゃ発射時のリコイルをマイルドにするためのウェイト調整の用途が主だし、ここは素直に実銃どうりにしてくれればよかったのに。。。

マグキャッチは形状がおかしい。。。
本来、ハイグリップカットの効果でグリップ位置が高くなった都合上、マグキャッチもナナメな形状になってて、握り込んでも痛くも無く、不意にマグリリースすることもないようデザインされてるのに。。。
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こいつはそんなこと御構い無しでガッツリたいらですね^^;
握ると当然中指付け根が痛いし、マグリリースしまくり。。。
これは実用上の問題点なんじゃ。。。
しかも、裏側も実銃と違いラウンド形状
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実銃だとここがカットされててSAI独特の角ばったデザインになってるんですが。。。
EMG SAI BLU レビュー編(本番w)

マグガイドはシルエットがおかしい。。。
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実銃よりも微妙に太く、既存のAirsoft用を切って引っ付けた感が拭えない。。。
で、私のように形状にはそこまでこだわらない方にも問題になってくると思うのは
「 挿せるマグ 」
ですよね?

で、手持ちのマグを色々さして見ました

ストックマグバンパー
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Prowin TTIタイプエクステンデッドマグ
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ReadyFighter Arredondoタイプ
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とまあ、概ね問題なさそうです。
因みに、NOVAやらのリアルタイプなTTIマグベースは固定用ピンを削ればいけました(^_^)
しかし、ReadyFighterのSAIタイプマグベースは。。。
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ロック位置まで挿さりませんでした。。。

とまあ、これらもガッツリ改修ポイントですね。。。

さて、お次は F/Rサイト、SAI ストレートトリガーを見ていきましょう
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まず、SAIタイプのサイトですが。。。
ま、まあ一応形状は再現できてますね。。。
刻印も一応は入ってます
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まあ、色々と気になる点は多いですが。。。
で、トリガーですが
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一応は金属製、動きもまあ、問題なし
シルエットも悪くはないですね、刻印も両側入ってます。

が、しかし

Fサイトはファイバーカラーが違う。。。
グリーンの方が視認性が良いなんてのは関係ない
Rサイトには位置固定用(Airsoftではダミーですが)のスクリューが二箇所とも無い。。。
さらにF/Rサイト共に実銃とは形状が異なります。
そもそもSAIのF/Rサイトはこれまたバージョンが2つありまして。
GunsModifyなんかがモデルアップしてる、Rサイトの上部に切り欠きがない初期型と
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このように上部の一部分に切り欠きがある現行型(AirsoftではPRIMEのTier 1 Utilityなどが再現してる)
で、実銃のBLUについてるのは当然この現行型なんですが。。。

ストレートトリガーはそもそも形状が違う。。。
刻印のフォントや、トリガーに刺さる2本のピンも違うし、引きしろ調整もきかないという。。。

まあ、ここら辺ももちろん改修はしますが、いずれは一から削り出して完璧なものを拵えたいですね。

さて、最後はバレルですね。
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一応、刻印は現行型を再現。
バレルのBOXフルートも再現はされてます。

で、個人的に頑張ってるなぁと感じたのが
WEお得意のサイレンサーアダプター対応アウター、今回はこれに14mm正ネジのサイレンサー対応アダプターが標準で付属、更にSAIタイプのネジカバーも付属することで、上述の「スレッドバレルモデル」と「ブルバレルモデル」の2つのスタイルで楽しめます(^_^)
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が、しかし

そもそもチャンバー部の形状が実銃とは全くと言っていいほど異なる。
各部刻印のフォントや、位置、サイズなども違いますね。。。
また、せっかく付属するネジカバーも形状が異なります。。。
まだまだありますが、まあこのぐらいにしときます^^;

これも無論改修箇所ですね。

さて、こんな感じで予告どうり怒涛の批判ラッシュになったEMG SAI BLUレビューですが、ここまで書いてて「Airsoftガン的なこと」をいってないのに気がつきまして。

このBLU、基本的な内部はいつものWEよろしくマルイコピーですね。
で、分かる方はわかると思うんですが、これまた細部がマルイとは異なりますのでご注意
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因みに、こんな感じでマルイベースでイジってるSAI G17 Tier 2 TimberWolf Flameのフレーム、スライドとスワップしてみたところほぼ問題なく動作しました。
ので、気になるパーツはマルイさんの(マルイ用社外パーツも含め)ととっかえるのもアリですね(^_^)

さて、次回はいよいよ「リメイク編」!
このように酷い有様なEMG SAI BLUがどう変わるか、乞うご期待
(と自分でハードルをあげて後に苦しむことになる)

それはさておき

ここまで散々ボロクソ言いましたが、苦労してこのSAI BLUをモデルアップしてくれたEMGには感謝してます(^_^)
これらはあくまで(異常な)SAI狂から見た場合の評価ですので、フツーに使う分には良いトイガンだと思います。
ので、あまりお気になさらず「すんげぇ細けぇことネチネチ言ってるアホがおる」ぐらいに思っといてくださいなw

では
最後までご観覧いただき有難うございました!




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Posted by Mr. " S "  at 04:54 │Comments(2)SALIENT ARMS INTERNATIONAL

この記事へのコメント
大変、参考になります!ありがとうございます!
Posted by モグモグ at 2018年04月07日 15:07
モグモグさん

そう言っていただけると嬉しい限りです(^_^)
Posted by Mr. " S "Mr. at 2018年04月08日 06:47
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